シュガーレスバンビーナの感想と考察 魔法使いと黒猫のウィズ

この記事はイベントストーリーのネタバレを含みます

 

 

 

かったるい挨拶は最後にします。

みなさんは新イベント「シュガーレスバンビーナ」をプレイしたでしょうか?

 

私としてはそこそこ楽しみはしたものの、期待以下だったという感想を持ちました。ですが、このイベントにはまだまだ出しきれていない本性があるのではないか?というような気もしています。この記事は、イベントストーリーを読んで正直がっかりしたという方にこそ読んでいただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

イベントストーリーで不満だった箇所

 

今回のストーリーに関して。もちろん良い点もたくさんあったのですがここでは冗長になってしまうため省きます。不満な箇所は多々あるのですが一番言いたい点は

 

敵陣営がとにかく無能すぎる

 

思い出してみてください。パスパルによって簡単にポークにされたペリコ…まあこいつは見てわかる雑魚なので良いとして、敵(ヴィタ)が自分の提案を呑んだと信じて完全に油断し背中を向けたルポーティ(狼)、弟をかばった部下に腹を立てて銃殺したくせに一人(一匹)ではバビーナファミリーを追い込むことすらできずあっさりやられてしまったクソ雑魚マンチカンガレオーネ。無能しかいない。しかも今の今までバビーナファミリーを狙わなかった理由が「他に喰らう相手がいないから」「食べ頃まで待つでもない」と来た。

 

つまり「今まで無視してきたけど気が向いたから殴ったら殴り返されて今まで積み上げてきたもの全部取られました」ということですか、あまりにも無能すぎる。というかバビーナファミリーだっていろんなとこ食い荒らしてるだろうに何故戦力も把握してないの……?

 

加えて「大人になったら獣と化す」という部分も説明が曖昧すぎるのが残念でした。成人したらそれまで蓄積したモンが絡み合って汚れちまう、という背景設定がルポーティの口から説明されましたが、ゴレッタ(ゴリラ)なんかは獣にならなくていいくらいの器があるのでは?とも。その辺りは後述の部分で紐解いて行こうと思います。

 

 

イベントの裏側を考える

 

 

おそらくほぼすべてのプレイヤーが思ったことでしょう

「え?これで終わり?」

 

そう、いつもなら最後にエピローグがあるはずなのです。ラガッツの決意、それを確信するヴィタ、鍵をかけられ正式にファミリーの一員となるラガッツ…

 

しかし今回はそれが無かった。報酬のクリスタル数を減らすためのストーリーパート削減というのは容易に想像できます。

 

何故報酬クリスタルの数を減らさなければならなかったのか?

 

 

……。

 

 

 

黒ウィズ運営シュガーレスバンビーナのブラッシュアップを始めよう。このイベントはきっとプレイヤーの皆さんにも楽しんでもらえるはずだ!」

コロプラ上層部「任○堂に訴訟されたこと発表したら株価落ちたし白猫の売り上げ下がるし最悪だ…黒猫に頑張ってもらうとするか」

 

 

コロプラ上層部「ちょっとこれ配布クリスタル多くない?もう少し減らそうよ」

黒ウィズ運営「ですが幕間のストーリーにも大事な意味が込められていて…」

コロプラ上層部「クエストの所に詰め込めないの?今厳しいのわかってるよね?」

黒ウィズ運営「…わかりました」

 

 

 

この会話はすべて妄想であり実際の(以下略)

 

 

 

そうです。ヴィタとキルラの過去、ラガッツの決意を受け止めるヴィタ、チェチェの気持ちに気づけなかったことを悔やむマチアと彼女を受け入れるチェチェ、バビーナファミリーを窮地に追い込むガレオーネ……これらの欠けているピースはコロプラ上層部によって抜かれてしまったものなのです(多分) つまりシュガーレスバンビーナは大人の事情を背負ってクソイベの十字架を背負わなければいけなくなってしまったかわいそうなイベントというわけです。どんな皮肉だ。

 

正直こういうことされると不穏な空気を感じ取ってしまって気楽に課金できなくなるのでやめていただきたい。ユーザーはそこまで馬鹿じゃないんだよ……

 

 

ストーリー考察

 

何故黒猫氏が登場しなかったのか

 

シュガーレスバンビーナでは、主人公である魔法使い(通称黒猫氏)が登場しませんでした。イカれ野郎達がドンパチする世界に馴染めないから登場する隙が無かったのではありません。シュガーレスバンビーナの世界に黒猫氏が放り込まれた場合、大人か子供かという点を確定させなければならないからです。

 

これまでのイベントで主人公が女性であるか男性であるか、何歳であるか、またどのような見た目であるか、すべての要素が語られることなく、なおかつ自然に物語が進行していました。これにより主人公への感情移入が容易になり、物語を緊迫感のあるものとして楽しむことができるようになっています。

 

シュガーレスバンビーナの世界は大人が獣と化す世界。ルポーティの発言から推測するにあの街に成人の人間はいないと考えて良いでしょう。そんな世界で主人公がヴィタと出会い「お前は獣にならないんだな」と言われれば大人であることが、何も言われなければそれが不自然に思われることのない子供であることが確定してしまいます。そのため、シュガーレスバンビーナに主人公を登場させることが困難だったのではないでしょうか。

 

大人になると獣と化す街の真相

 

ここからは私個人の推測を多量に含みます。解釈のひとつとして捉えていただければと思います

 

この世界では何故「成人すると獣に成り果ててしまう」のか?前述したようにその辺りの説明がかなり雑だったように感じました。

 

ルポーティ「……そうですか。まあでも人間、歳はとりますからね。成人して、染み付いたいろんなもんが、こう合わさって俺たちみんな獣になるわけです」

 

世界設定の根幹となる部分であるにもかかわらずあまりにも粗末な説明ですが、もし彼がこれ以上のことを本当に知らなかったとしたら?

 

そもそも、この世界における「汚れる」ことの定義が曖昧すぎます。ゴレッタのような心根のよさそうな人間までゴリラになる必要があったのか?こんな街にいれば自然と汚れていくだろう、というハナシならばラガッツの両親が突然獣になったのは何故か?

 

 

今も彼らの人間の体は何処かにあるのではないか?

 

 

この世界は腐ってるーー

ーー腐った世界で生きていけるのは、醜くて、腐った大人だけだ

 

 

魔都ビスティアを含めヴィタの住む世界すべてが「ゴミ箱」だった場合、ヴィタ率いるバビーナファミリーがゴミ箱の「管理者」だった場合、すべてに納得のいく理由をつけることができます。

 

ヴィタの持つ鍵についてガレオーネは「健全な肉体の奴隷を永遠にこき使おうと考えた大昔のサイコな野郎が作った呪具」と説明していました。この説明で、彼らの異界にも魔法が存在することが確定しています。そんな呪具を作れるサイコ魔術師が大昔に存在したにもかかわらずビスティアに魔道士が存在しないのは何故か。魔道士にとってビスティアはゴミ箱でしかないからだとしたら。ヴィタの持つ「奴隷の鍵」が「仲間を奴隷にさせないための鍵」という意味も持っているとしたら。

 

成人した人間の魂を獣人の体に移植すれば「永遠にこき使える健全な肉体の奴隷」の完成です。そうして不必要な体に入れられた不必要な魂はビスティアに捨てられ、大量の奴隷を使役する魔道士達は繁栄を謳歌する……。魔道士の手にかかれば記憶の改変なんて容易いでしょう。そのためルポーティのような曖昧なイメージで自らが獣と化したことを納得できているのではないでしょうか。

 

黒幕が存在するなら、街のトップであるティターノファミリーを倒すことがゴールにはなりませんし、主人公である黒猫氏の登場にも期待することができます。また、バビーナファミリーの誰かが獣化する展開などにも広げていくことが可能です。夢を抱いてしまったメアレスのように……

 

現段階で露出している情報では考察も推測の域を出ませんが、今はただ続編に期待しようと思います。

 

 

シュガーレスバンビーナにはまだ明かされていない事が多すぎる

 

ストーリーに関する考察は以上となります。シュガーレスバンビーナは明らかに端折りまくりのストーリーがプレイヤーに残念な印象を与えてしまっています。ですが、端折られているということは初めから中身が無いのではなく、中身をすべて出しきれていないだけとも言えるでしょう。そのため今後のストーリー展開によっては他の人気イベントと並び立つこともできるのではないでしょうか。

 

 

 

あとがき

 

はじめましての方もそうでない方も記事を読んでくださってありがとうございます、パン粉です。今回新イベントについて言いたいことが多すぎてツイッターで発信するのが難しかったため、初めてブログを書くことにいたしました。

 

私自身シュガーレスバンビーナにはかなり期待していましたので、16時のイベント実装と同時にイベントをプレイしました。魅力的なキャラクター(特にパスパル)や、新システムであるガバガバ判定コイントスパネルとその演出は、かなりクオリティの高いものだったと感じました。しかし、敵があまりにも弱すぎることや彼らの住む世界の描写が狭すぎること、終わり方が不自然だったことには不満が残りました。

 

ところがどっこい、物語を反芻しているうちに段々とイベントでは語られていない「外側」についてのこじつけ考察が広がっていき、このままクソイベとして定着してしまうのはとても勿体無いのでは、と思い記事にした次第です。

 

今回はブログを立ち上げることよりも思ったことを書くことが目的だったので、もしかするとこれが最初で最後のブログになるかもしれません。ここは違うんじゃないかというご意見などありましたらお気軽にお寄せください。